汎用ACアダプターはパソコンやゲーム機など、主電源から直接電源を取れない電気機器の外付け電源として広く使用されています。また、トランスタイプとスイッチングタイプに分類可能です。こちらでは、ACアダプターの構造や各タイプの特徴をご紹介いたします。
ACアダプターの構造
ACアダプターの基本的な構造は、次の3つの部分で成り立っています。製品自体の大きさやカラーは豊富ですが、中の構造はどの種類も同じです。
・差し込みプラグ
差し込みプラグは電源プラグやACピンとも呼ばれており、コンセントに直接差し込む部分を指します。
種類が豊富で、アダプター本体に直接付いたものや本体からケーブルに接続されているものなどがあります。
商品は、地域ごとに工業規格で標準化されており、形状が統一されています。そのため、同地域であればエリアを問わず使用可能です。地域や国が違う場合は、互換アダプターが必要となります。着脱式タイプの場合は、プラグを交換して国ごとの仕様に適用できます。
・本体
黒や白の角型の部分を本体と呼びます。本体部分には、以下のものが備わっています。
トランス(スイッチングレギュレータ)
整流回路
安定化回路
形状も様々で、以下のタイプがあります。
ストレート型
L字型
おりたたみ型
インレット型
脱着可能型
丸形
USB型
近年は粗悪品も出回っているため、本体部分の表面に定格や安全基準マークなどのシールが貼られている商品の選択がおすすめです。
・出力側コネクタ
DCプラグと呼ばれる部分で、対象になる電子機器に直流電流を供給するために必要なコネクタです。本体部分に接続されたケーブルの先端に取り付けられているケースが多く、形状や大きさは製品によって異なります。
コネクタのピンによって送電力の極性が異なります。極性を間違えると機器の劣化・破損を招く可能性があるため、慎重に選ぶことが大切です。
トランスタイプの特徴について
トランスタイプは内蔵されている「トランス」という変圧器を利用して電圧降下を行う仕組みです。トランスタイプは1つのコアに2つ以上のコイルを巻き付けた構造となっています。
入力側のコイルは一次コイル、出力側を二次コイルとしたとき、一次コイルに交流電圧を印加することでファラデーの法則により磁場が発生します。
磁場を任意に変化させて希望する出力電圧を取っていくのが、トランスの役割です。トランスによって得られた交流電圧は、整流作用のある半導体を通り、直流電圧へと変換されます。
スイッチングタイプの特徴について
スイッチング式アダプターは、トランジスタやMOS FETを用いて高速スイッチングを行い、入力された交流電圧をパルス状に区切って降圧させる仕組みです。放熱しない点が特徴で非常に燃費がよく、効率的に電流電圧を取れるというメリットがあります。
また、ボリュームがあって重さがあるトランス式アダプターに比較して、軽量なため持ち運びやすい点もメリットといえます。ただし、ノイズがどうしても発生するため、音響系の電子機器に関してはトランス式アダプターのほうが重宝されています。
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